その他内装の様式(その3)
・網棚と吊革
細かいところですが、網棚と吊革についてもいくつかのタイプと組み合わせが認められます。
網棚は鉄パイプを組み合わせて造ったもので、無塗装のものでパイプを渡してあるものと白いペンキで塗装されて網棚となっているものがあります。このうち、後者の方はパイプ全てが塗られているものと網棚の間だけ地金を残してあるものとがあります。一般的に見て、無塗装のものが一番多く、塗装されたものは一部の初期車や300番代などに見られます。
また吊革には丸型と三角型があり、丸型の方が三角型よりも古いものです。ただし三角型は「特別保全工事」や「車体更新工事」の対象になっている車両にもつけられています。
さらにいえばこの網棚と吊革にも組み合わせがあるようで、現在無塗装のものと丸型・三角型、塗装されたものと丸型の3種類の組み合せが確認されています。
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網棚と吊革[1](塗り網棚と丸吊革) |
網棚と吊革[2](塗り網棚と丸吊革・旧タイプ) |
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網棚と吊革[3](地金網棚と丸吊革) |
網棚と吊革[4](地金網棚と角吊革) |
このうち、[1]と[3]は300番代以降の青アコモの車両に、[2]は一部の初期車、そして[4]は「車体保全工事」や「車体更新工事」の対象車に見られるものです。
なおこの他、一部の車輌には「塗り網棚に角吊革」というタイプのものも存在しています。
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